病院。

先日のブログでも触れたがワシ今、左足負傷中。
んで昨日、仕事終わってから再診に行ってきたのである。
職場から車で5分ほど走ったとこにある総合病院。


さすがに平日の夜診は人が多い。
ドラクエの発売日かと思うほどだ。


30～40分ほど待たされて診察室へ。
実のところワシ、もう足はそんなに痛くないし腫れもひいてきている。
何やったら再診もええかなと思っていたのだが前回の先生が見せにこいって言うから来たのである。


「どうですか？」と先生。
ワシは全然、大丈夫だという事を先生に告げた。
なのに先生は「念のためにもう1度レントゲン撮りましょう」って。


いや、大丈夫なんすけど。


しかし「後で折れてるって事、あるんですよ」って言われた。
そんなん言うて金取ろう思てんちゃうん？


などと言える訳もなく言われるがままにレントゲン室へ。
5枚ほど写真を撮り、再び待合へ。


そっからである。待てど暮らせど呼ばれない。
ワシのアゴ髭も伸び放題。しまいには床につくぐらいに。
ギネスに申請できるではないか。


そんな感じで待っているワシの前を行ったり来たり落ち着きのないおっさんがいた。
ワシは何気にそのおっさんを見上げた。


なんとそのおっさんは演歌界のドン、北島三郎に似ていた。
そして驚く事に角度によりジョージ山本にも似ているではないか。


そしてそのサブちゃん似の角度によりジョージ山本のおっさんに流し眼で見られながら待っていると。
「小林幸子さ～ん」と看護婦さんの声。
ワシは思わずそちらに振り返ってしまう。


「は～い」と立ち上がったおばさん。
ワシは思わず絶句した。


「何て地味なおばさん・・・」


しかしワシはこの短時間の間に演歌界のドン、サブ北島、角度によりジョージ山本。
そしてクイーン小林幸子の三大演歌歌手と遭遇してしまったのだ。


紅白先取りである。
なんてラッキー。なんてNHK。しかし受信料は払いません。


こんな日もあるもんだなぁ・・・待つのもいいもんだ・・・なんて思っていると・・・


「お前レントゲン技師の免許持ってんのやろっ！！」
と怒鳴る声が聞こえてきた。
どうやらそのおっさんはレントゲン技師に切れまくっているらしい。


病院中に響き渡る怒鳴り声。
なにをそんなに切れてるのかと思い聞いていると・・・


おっさんの娘（30歳過ぎらしい）が腕を骨折、他の病院でレントゲンを撮ってもらい診察を受けたもののギブスがなくこの病院を紹介されやってきたらしい。


しかしおっさんはそのレントゲン写真を忘れてきたらしく、もう一度ここで撮ることに。
残念な事にそのレントゲン技師がどんくさかったため、娘（30歳過ぎらしい）が痛がり泣きだした。


おっさん曰く、さっきの病院では痛がってなかったのになんでここでは痛がって泣いてるねんと。
子供やあるまいし、30歳過ぎの大人が痛がって泣くって事はよっぽどやぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ！！


と、ご立腹なのである。


またそのレントゲン技師が謝ればええのに「そんな無理はしてません」
とか言うもんやから、おっさんますます、ヒートアップ。
かなりの腹式呼吸で見事なほどの発声で怒鳴りちらす。


15分ほど怒鳴り散らし、それでも謝らないレントゲン技師におっさんは病院中に響き渡る大声で


「あやまれっっーーーーーー！！！」


て。


ようやくレントゲン技師「申し訳ありませんでした」って。


最初からそない言うとけや。
それやったらおっさんあんなに切れんかったのに。


その謝罪の一言で一応、事態は終結。
おっさんはブツブツ言いながらその場を離れこちらに歩いてくる。


どんどん歩いてくる。


ますます歩いてくる。


そしてワシの横で立ち止まりおもむろにワシの横に座る。





なんでワシの横に座るの。




席はいっぱい空いているのに。




気まずぅぅぅぅぅぅぅ。









待ち時間が長いと色々あるもんだ。


なんて思った。


そんな感じで筆を置くことに。


筆で書いてないけど。







うは。